2014年3月23日日曜日

Oculus Rift と Morpheus !


 先週、サンフランシスコで開催されたGDC に参加してきました。ゲーム開発社向きのイベントとしては世界最大規模です(ちなみに2位は日本の CEDEC ですね)。いろいろとセッションも聞いたりしたのですが、今年、話題になっているのはなんといっても SCE が GDC のセッションで発表した ”Project Morpheus” でしょう!こちらの西川善司さんの記事がとてもよくまとまっています。

 簡単に言うとヘットマウント型のVRシステムで、去年のGDCで話題をかっさらった Oculus Rift の SCE版というカンジです。(そのことを書いた去年のブログはコチラ)その Oculus Rift の方もバージョンアップした Developmet Kit 2 を展示していて、おおきな話題になっていました。

 運良く、Morpheus と Oculus Rift Development Kit 2 (以降、Oculus とだけ書きます)を短時間に連続して体験出来ましたので、その両方を比較体験した感想を書いておこうと思います。

 まず、ひど言い方をすれば同じです。たとえば液晶テレビが解像度、大きさはちがうものの、映像コンテンツを平面に投影する機械であり、人間はその前に立ち、映像を観るというように、この2つのシステムは同じように頭に装着し、左右別々の立体視用に生成された画像をみて、さらにヘットトラッキングにより360度の全景が見渡せるという、言葉だけで言うと同じシステムになっています。1枚のパネルを左右の画像用にシェしていたり、レンズで拡大していたりという構造もよく似ています。いうならはカタログスペックはかなり近いのですね。

 とはいえ液晶テレビもメーカーやスペックでその性能が大きく異なるように、この2つのシステムも違いがそれなりにあり体験してみるとその違いが明らかでした。結果から書くと、VR用のヘッドマウントディスプレイとしては、Oculus のほうが上です。たぶん、体験した人は全員そう感じるんじゃないでしょうか?単に数値で表すのは難しいのですが、Oculus を 100 点とすると、Morpheus は 75 点くらいという感じでした。

 具体的に、もっとも違いを感じたのは視界の広さの違いです。Oculus はその視界のすべてを映像が覆っている感じになるのですが、Morpheus の方は丸い筒を覗いているような感じになり、その分、没入感が阻害されています。これがもっともわかりやすい違いでした。あとは、Oculus はパネルに OLED を採用しているので(Morpheus は LED)応答速度が早く残像がすくないため、首を回した時の画像の追従性が良いのです。Morpheus も悪くないのですが、Oculus を体験したあとではどうしても見劣りしてしまいました。ただ、これは先に紹介した西川善司さんの記事でもなんどもかかれていますが、Morpheus はまだ開発途中のバージョンで、これからソフトやレンズの見直しによって先の問題点も良くなってくると思うので、どうしようなちがい(OLED と LEDなど)以外はかなり体感イメージは近くなってくるのではないでしょうか?

 で、Oculus ばかりほめていると Morpheus がダメなのかというとそんなことは全然なくて、まず現世代機(PS4)の販売でリードしているメーカーである SCE さんが、ガッツリと VR 系のシステムを正規のオプション機器として発表したことはとてつもなく意味があることだと思っています。このおかげで、ヘッドマウントVRの認知度はあがるでしょうし、対応するソフトウェアは格段に増えるでしょう。そのスパイラルのなかで、素晴らしいVR体験ができるゲームが出てくることが期待できます。

 さらには、視界を完全に覆うヘッドマウントVR システムの場合、手元がみえないので入力デバイスをどうするのか?という問題がかならずセットでつきまわります。もちろんコントローラーで操作するんですが、ちょっと間隔が違ってくるんですよね。より直接的に手を動かして操作したくなったりします。コントローラーではその要求を完全に満たすことはできないんですよね。今回その解決案の一つとして、SCE さんはなんと、あの PS Move を大復活させてきていました(^^) ここにきて PS Move の復活とか、誰が予想したでしょう!!たしかに、どうせ Morpheus には PS CAMERA が必要なので、あわせて PS Move を使うのはそんなに負担にはならない気がします。いやー、それにしても驚くと同時に、その手があったか!と思ってしまいました。

 というかんじで、一部ではこの2つのシステムがガチのバトルになりそうで、勝者はどっちだ!?みたいな感もあるのですが、マルチプラットフォーム化が進んでいますので、いい感じにプラットフォーム別に伸びていくんじゃないかなと思います。あとは、VR 系はわりと小さい一発ネタ系のコンテンツでも十分インパクトが有るコンテンツを作れたりするので、インディ向けにも開発環境を早めに出してくれると嬉しいなって言うことと、PS4 でも Oculus Rift を使えるようにしてほしいなと思いますね。

 なんにしても、楽しそうな未来になってきたカンジです!!
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