2014年4月9日水曜日

Unite Japan 2014 を終えて



Oculus VR の創設者 Palmer Luckey 氏と(^^)v

 4月7, 8 日に、お台場のホテル日航東京で開催された Unity のイベント ”Unite Tokyo 2014” に参加してきました。細かく話したい項目はいっぱいあるのですが、ほんと、最高でした!!その熱が冷めないうちに受けたセッションについての簡単な感想を書いておこうと思います。



1日目


・基調講演
 Untity Technologies の CEO David 氏の話もとてもよかったし、Oculus VR の Palmer Luckey さんの話が自分も別の講演で主張していた内容とシンクロした内容だったので、とても感慨深かった。やはり、入力デバイスに関しては重要視していて、Oculus 社でも研究開発を進めているとのこと。これは楽しみ!あと、2ショット写真がとれて最高でした(・ω<)


・Unity でコンソールタイトルを移植する

 スクエニの畑さんをはじめとする、ドラクエ8のスマフォ開発での具体的な経験談、実践的な経験の話がとてもためになりました。聞かせてもらった話に関して、社内でもさっそく検証と導入をすすめたいところ。

・Unity 5.0 アセットパイプライン/アセットバンドル

 これまでめんどくさく、しかも非効率で時間もかかっていたアセットバンドルの作成が 5.0 以降は自動化、高速化するということが報告されて最高!!早く出して欲しい!!

・モバイルゲームを口コミで急速に普及させるには

 everyplay というサービスを利用した場合のユースケースと、Unity 組み込みの話。PS4 で HW 的に実装されている機能が ソフトウェアだけで、すでに普及しているスマフォで実現できちゃう現実がおそろしい!? これも早い段階で利用してみたい。


・マルチプレイヤーゲーム 開発の民主化、その第一段階

 マルチプレイヤーのAPIはともかく、ネット通信周りの低レベルAPIが提供されるのが嬉しい人もおおのでは。もちろん、マルチプレイヤー向きのAPIも嬉しいとおもいます。


・多様な Androidデバイス向きに管理・最適化を行うには

 内容がちょっと古かったかも。すこし前だと、広いレンジのAndroid端末を救っていた感もあるけれど、日本だというか、最近は Androidでも 4.0 以前はサポート切ることが多いとおもうけど、どうだろうか?


・Mecanim 徹底解説

 裏の講演、大前さんの Unity-chan の講演を聞きたいというリビドーをおさえつつ受けた Mecanim のセッション。その甲斐はありあました!Unity 5.0 最高。Mecanim のいろんなステータスでスクリプトにコールバックが設定できるとか、最高すぎて言葉にできません。エディタのUIも使いやすくなるようだし、早くリリースしてください!


2日目


・自分だけの Unity GUI を作ってみよう

 ずっと噂が先行していた新GUI の uGUI についてのプレビューセッション。機能については文句なし! 状態遷移に関して、 Mecanim をつかうのも悪くない。というかベストソリュージョンだとおもう。それに、Mecanim 自体も 5.0 だといろいろと強化されるし。繰り返しになるけれど、早くリリースして欲しい!! あ、でも Mecanim のバージョンアップは 5.0 で uGUI は 4.6 でのリリースになるハズなので、そのあたりはどういうかんじになるんだろうか?

・Unity と Web デプロイメント

 WebGL での UnityPlayer 実装について。想像をはるかに超えた強引な実装だった(*´Д`) しかし、これが Unity のゲームスクリプト(C#, UnityScript)が Mono のしがらみから解き放たれる第一歩になるのかとおもうと感慨深い。個人的には、Mono  はその歴史的役目を終えた感が強いので、より次世代のエンジンへと世代交代が進んで欲しい。そして、ブラウザの JS とのリンクがさらに強固になると JS ファンの自分にとってもとても嬉しいのだけれど。そういえば、Unity で標準 JSON のサポートがなかった気がするんだけれど、その辺も提供されるんだろうか?

・Unity 2D のよくある問題とその解決方法

 実践的な Untiy2D のソリュージョンの話。それはそれとして、 ExecutateInEditMode とか初めて知りました。これは超便利なのでは!!!

・オーディオ新機能ツアー

 ああ、もう、5.0 になってオーディオ機能がリライトされて超強力になってるし!最高すぎます!!セッションでは、3Dゲームを中心に離されていたけれど、これは2Dゲームでも恩恵がかなりあるはず。個人的には、地味ですが ADPCM のサポートが地味に嬉しです(^^)

・Unity Test Tool

 内容は悪くいなと思ったのだけれど、プレゼンテーターと翻訳が咬み合ってなくて、ちょっと聞いていてしんどかった。プログラムについて、さらにニッチなカンジのテストについての話とか、さすがに翻訳も辛いのだと思う。そういう意味では同情を禁じ得ない。でも今後のゲーム業界にとって大切な分野になってくると思うので、なんとか良い感じに伝わって広がっていって欲しいな。

・Untiy エヴァンジェリストが提案する効果的な Unity新人教育メソット

 たしかに効果的?なのかもしれないけれど、ないようが一般的になりすぎていて、もっと Untiy に特化した初心者がつまづきやすいポイントなどをどうやって教えていくのかというような実例を交えた話が聞ければよかったと思う。

・Unity for PlayStation Mobile 詳細技術プレゼンテーション

 予想以上に、Unity for PSM いいかも。いい意味で予想を裏切ってくれたのが、Unity for PSM は PSM のグラフィックレイヤーを使ってなくて、ネイティブに直接アクセスしているという話が聞けたこと。なにそれインチキじゃん(笑)。でも、こんな嬉しいインチキは大歓迎!!そりゃ、ネイティブとパフォーマンス差がなくなるよね。いいぞ、もっとやれ(笑) あと、圧縮テクスチャが DXT のみサポートで、PVRTC サポートしないのは、ライセンスの問題かな?できればサポートして欲しい所。それはそうと、全般的に今後も楽しみになる話でした。最後にいい話聞けた!すばらっ!!

 と、今年の Untit も終了を迎えたわけですが、無理やり総括するなら、「Unity 5.0 はやくだしてくれー!!!!」というのが感想です。5.0 もしくは、5.x で実装されると予定されている数々の機能が、これまで問題になりやすかった点をことごとく解消する方向に進化していて、なんともすばらしい!ほんと、5.0 がまちどうしくてしょうがないです。
で、5.0 がいつでるのか!?という話になってくると思うのですが、この件に関して、Unity の関係者の方はずっと具体的な明言をさけてこられていたのですが、最後の Untiy for PSM のセッションで、うっかりかどうかはしりませんが “Summer / Fall 2014” という記述が見つかりました!!! (証拠写真 ↓)




 うーん、夏か、秋ごろなんですかね。ほんと待ち遠しいです。で、その前に、4.5 と 4.6 がリリース(4.4 はスキップになったのでナシなのです)予定のはずなので、今年度は秋に向けて、Unity がガンガンとバージョンアップを続ける年になりそうです。

 いやー、4.5、4.6、そして、5.0 がいまから楽しみでしょうがありませんよ!!!