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iPhoneは売れないのか?
日本ではiPhoneが売れるのか?そんなに売れないんじゃないの?という、懐疑的な見方がかなり出ているという話をアメリカにいるときに聞いて、驚いた反面、納得できる点もありました。
というのは、確かにiPhoneは過度に機能追加された日本の携帯電話を完全にリプレースすることは出来ないので、ロジカルに考えて、日本では売れないという予想も成り立つからです。
日本の携帯は携帯のガラパゴス諸島と言われるくらい世界の中で独自の進化をたどっているというのは有名な話で、いくつかの例は簡単にあげることができてたとえば
- ワンセグ放送対応
- おサイフ携帯
- 着うたフルなどの楽曲販売
等など、さらに細かくあげていくとキリがないくらいです。たしかにこれらを使いこなしている人たちがiPhoneに乗り換えると想像するのは、ちょっと考えにくいと思います。たしかにメリットが少ないからです。
しかし、だからといってiPhoneが売れないという事にはならないと思うのですね。どうしてかというと、アメリカとかで、友人がiPhoneを使っている姿を見ると、「なんて便利なアイテムなんだ!」と痛感しまくりで、こんな便利なものが日本で売れない訳がないと思うんですよ。つまりiPhoneは日本の携帯を完全にリプレースするアイテムではないけれど、別の便利さを提供するアイテムだと認識するべき商品だって思うんですね。では、その別の便利さってなんだろうかというと、
- 本格的なブラウザ(Safari)やメーラ
- 使いやすい地図ソフト(GoogleMap)
- 操作しやすいタッチパネル
- iPod機能 & iTSでの楽曲販売
というカンジですかね。で、これらの機能は、パソコンで出来ている事をそのまま携帯で手軽に出来るようにしましたという機能だと言えると思うのです。だとすると、まず、iPhoneを欲しがる人たちというのは、「パソコンで出来ている事が、手軽にどこでも出来るようになってほしい」と強く思っている人たちになるのではないでしょうか。例えば、自分はまさにそうなんですね。例えば、自分の場合、街をうろうろしている時にGoogleやGoogleMapで検索したくなる事が凄くあります。でも現在の携帯電話でそれらをやろうとすると、イライラさせられることがとても多いし、制限も多く面倒なのです。なので、フルブラウザを使った検索などは、よほど差し迫らないと使いません。
でも、アメリカでiPhoneを使っている友人達は、それらをもう当たり前のように使いこなしていて、実際に目にするとメチャメチャうらやましいんです。そして、やっぱりそれってほんとに便利なんだという事が、よくわかるんですね。で、当初はそういう人(パソコンの便利さをどこでも享受したい人)たちがiPhoneに飛びつくだろうと思っていています。また、そういう風にインターネットにつながっているパソコンの便利さを知っている人って、そんなに少なくないと思うのですね。で、これがまず最初の盛り上りかなと。
次の段階として、たとえば「おサイフ携帯がないから、ちょっと」って思っているような、迷っていた人たちも、彼らが便利にiPhoneを使う様を目の当たりにしていく中で、「おサイフ携帯より、iPhoneが便利かも」とか考えだす人が増えていくんじゃないかって思うんですよね。ホント、目の前で、iPhoneをかっこ良く使われたときの、インパクトってものすごいものがあるんです。多分、今、日本で「iPhoneは売れないんじゃないか」って言っている人たちは、実際にiPhoneを使っている様子を見た事がないからなのかもって想像してます。
そして、人間って、そんなにロジカルに考えて買い物している訳ではないので、とにかくインパクトが強いiPhoneが、選択されてしまう可能性って、低くないと思ってます。こうなってくるのが、2番目の盛り上りの状態。こんな状態になった時、そうとうな台数が売れるっておもうんですね。
と、いうわけで私はiPhoneは、いきなりドカンって売れないかもしれないけれど、結局はかなり売れると予想しているんです。
iPhoneはどうかわったのか?
先週は、WWDCというアップルが主催する開発者イベントに行ってきました。そのイベントでは予想通り、3G iPhoneが発表され、日本での発売も7月11日であることが発表されたので、いまから日本での発売が楽しみで楽しみでしょうがありません。それはさておき、せっかくなのでこのイベントを通じて感じた事をまとめておこうと思います。
iPhoneはその名のとおり Phone(電話)の機能がついています。なので携帯電話の新機種だととらえられがちなのですが、そういう風に見てしまうと新しく変わるiPhoneの本質を見誤ってしまいます。これまでのiPhoneは携帯電話機としての側面がつよかったのでそれで間違っていなかったのですが、今回の発表で大きく変わってしまいました。そう、ジョブズが語った姿はそうではなかったのです。では何なのかというと、iPhoneは新しいコンピュータ・プラットフォームだととらえるべき製品に変わったのでした。
たとえば、WindowsやMacにSkypeというソフトウェアをインストールすると電話をすることができるようになります。しかし、Skypeをインストールしたパソコンを電話と呼ぶ人はいません。なぜそうなのかというと、パソコンはソフト次第でいろんなことができるものだと知っているからですね。新しいiPhoneも携帯電話の機能がついていて、名前からも携帯電話だと想像しがちなのですが、それは違うという事なのです。あえてカテゴライズするならば、「無線通信機能付きタッチ型小型コンピュータ」というカンジでしょうか。んーでも、こういってしまうとすっごく陳腐なイメージになってしまうし、そのジャンルの商品はすでにたくさんあるのですが、それらとは完成度があまりにも違うので、表現できてない気がします。
ま、それはさておき、アップル自身、今回のベントでiPhoneをMacと同列か、それ以上のコンピュータ・プラットフォームだとして強調していましたし、本当にそうなのだと実感できました。そしてそのコンピュータ・プラットフォームは、すでに出荷済みの600万台に加えて、今度の新機種は日本を含めた世界77カ国で7月11日に同時発売されます。これは、新規に立ち上がるコンピュータ・プラットフォームとしては、あり得ないくらいのスケールではないでしょうか?
さらに、開発者の視点としてみた場合でも、非常に充実した開発環境が提供されていること、ソフトウェアの自由度が高いこと、制作したソフトウェアの世界中への販売経路がすでに準備されている事など、よだれが出そうなくらい魅力的な事がそろっています。
さて、あとはこの新しく生まれるコンピュータ・プラッフォフォームに我々がどう対応していくのか、ということだけですね。