2010年9月29日水曜日
「羽月莉音の帝国」がスゴかった!
尖閣諸島問題が世間を賑わせている昨今ですが、こういう事件が起こると、国というものについて考えさせられます・・・と、微妙に真面目なフリをしていてなんなのですが、最近すごいブームのライトノベル(ラノベ)の話など。
仕事柄(?)というか、まぁ、昔から新井素子とか氷室冴子とか好きだったこともあって、以前からラノベも結構読む自分なのですが、そんな中であんましどころかまったくラノベらしくない様な、ちょっと国という存在ついて、考えさせるラノベがあるのです。なんと。
タイトルはズバリ「羽月莉音の帝国」という小説なのですけれど、この小説、主人公の少女(羽月莉音)が革命を志ざし、日本から領土を奪い、建国をめざすというストーリー。しかし、かといってラノベにありあちなフシギパワーとか超テクノロジーとか一切なし!未来人も宇宙人も超能力者もでてきません。ひたすらに現実的な手段で革命を目指すという、もし主人公が女子高生じゃなかったらラノベじゃないんじゃない?といえてしまう様なおそるべき内容の小説なんですヨ。
で、ネタバレにならない程度に紹介を続けると、革命、そしてその先にある建国のためには資金が必要なので、大儲けを企むのですが、この方法が奇をてらわず、実にまっとうなのです。どうまっとうなのかは、実際に読んでもらったほうがいいと思うので、このへんで中身の説明はやめておきますが、自分的2010年ラノベオブザイヤーの作品です!
ちなみに、去年(2009年)の自分的ラノベオブザイヤーは、「紫色のクオリア」でした。こっちは羽月莉音の帝国とは真逆(?)でフシギパワー全開の話しなんですけれど、個人的にツボにはまるSFでしたね。
というわけで、どちらの作品もちょっと変わったラノベを読んでみたい人には非常にオススメですよ!
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