先週は、WWDCというアップルが主催する開発者イベントに行ってきました。そのイベントでは予想通り、3G iPhoneが発表され、日本での発売も7月11日であることが発表されたので、いまから日本での発売が楽しみで楽しみでしょうがありません。それはさておき、せっかくなのでこのイベントを通じて感じた事をまとめておこうと思います。
iPhoneはその名のとおり Phone(電話)の機能がついています。なので携帯電話の新機種だととらえられがちなのですが、そういう風に見てしまうと新しく変わるiPhoneの本質を見誤ってしまいます。これまでのiPhoneは携帯電話機としての側面がつよかったのでそれで間違っていなかったのですが、今回の発表で大きく変わってしまいました。そう、ジョブズが語った姿はそうではなかったのです。では何なのかというと、iPhoneは新しいコンピュータ・プラットフォームだととらえるべき製品に変わったのでした。
たとえば、WindowsやMacにSkypeというソフトウェアをインストールすると電話をすることができるようになります。しかし、Skypeをインストールしたパソコンを電話と呼ぶ人はいません。なぜそうなのかというと、パソコンはソフト次第でいろんなことができるものだと知っているからですね。新しいiPhoneも携帯電話の機能がついていて、名前からも携帯電話だと想像しがちなのですが、それは違うという事なのです。あえてカテゴライズするならば、「無線通信機能付きタッチ型小型コンピュータ」というカンジでしょうか。んーでも、こういってしまうとすっごく陳腐なイメージになってしまうし、そのジャンルの商品はすでにたくさんあるのですが、それらとは完成度があまりにも違うので、表現できてない気がします。
ま、それはさておき、アップル自身、今回のベントでiPhoneをMacと同列か、それ以上のコンピュータ・プラットフォームだとして強調していましたし、本当にそうなのだと実感できました。そしてそのコンピュータ・プラットフォームは、すでに出荷済みの600万台に加えて、今度の新機種は日本を含めた世界77カ国で7月11日に同時発売されます。これは、新規に立ち上がるコンピュータ・プラットフォームとしては、あり得ないくらいのスケールではないでしょうか?
さらに、開発者の視点としてみた場合でも、非常に充実した開発環境が提供されていること、ソフトウェアの自由度が高いこと、制作したソフトウェアの世界中への販売経路がすでに準備されている事など、よだれが出そうなくらい魅力的な事がそろっています。
さて、あとはこの新しく生まれるコンピュータ・プラッフォフォームに我々がどう対応していくのか、ということだけですね。
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